犬とエネルギー -触れることで変わっていくもの-

サロンに来られる方の中には、CS60やレイキを通して「体が軽くなった」「気持ちが晴れた」と話してくださる方がたくさんいます。でも、もっと素直に、もっとダイレクトに、エネルギーを感じ取ってくれる存在がいます。それが、動物たちです。なかでも、犬はとても繊細で賢く、人の状態をよく見ています。私たちが疲れているとき、心がすさんでいるとき、そっと寄り添ってきてくれるあの感じ。犬たちは、言葉を使わずに、エネルギーそのものを感じ取っているのだと思います。

昨年、兄弟猫へヒーリングをしたいとレイキの受講にいらした方がいました。猫へのヒーリングのサポートをしながら、「動物にもしっかりとヒーリングを届けてみよう」と思うようになっています。
先月、知り合いの家にたまたま寄ったら、一匹の老犬が冬の寒さからか具合が悪くなっていました。うずくまり、歩こうとするとよろよろと倒れてしまうほど。後ろ足が弱り、頭に重心がかかってしまう。目も鼻もよく効かない。その日はごはんも食べられないほど弱っていました。
ご家族の心配も大きなものです。葬儀のこともネットで検索をしていることを話しながら、散歩をしながら春の花のにおいを嗅いだこと、それができなくなったことが悲しいと、口にされます。

Photo by (c)Tomo.Yun  http://yunphoto.net


それでもレイキを流そうと手を差し出すと、ソケットをコンセントに差し入れるように、わたしの腕の間に顔をうずめてきます。しばらくレイキを流すと、ふっと背中の力が抜けて、まるで「ありがとう」と言ってくれたように笑顔を見せてくれるのです。
まずは弱くなっている後ろ脚、首回りがガチガチになっていたので、CS60でもほぐしてゆきました。

それから数日後、その飼い主さんから「歩いてくれるようになった」と報告がありました。ちょうど一人暮らしの母がいる実家への往復の途中に老犬さんがいるので、その後もヒーリングに立ち寄っていたら、小走りの足取りで(走っている気分なのかも?)ゆっくりと散歩をするようになりました。一番びっくりしたのは、鼻の脇に固いゴリゴリがでてきてそこをヒーリングしたら瞬間でシャキーン!と姿勢が変わったこと!鼻の調子がよくなったのか?五感は大事ですね!

リードをとって庭で歩いていると、道行く人がしあわせだねって声をかけてくれます。そして同時に確信をしたのです。ああ、動物も“エネルギー”で変わるんだ、と。そして、この老犬さんは寿命はまだだった、寿命がいつくるか分からないけど、エネルギーを通して老犬さんが生きるサポートしたいな、と思いました。
エネルギー、と聞くと少し怪しいもの、スピリチュアルなイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも、そんなに難しく考えなくても大丈夫。エネルギーとは、簡単に言えば「目に見えないやりとり」です。

私たちは、誰かに優しく声をかけられたとき、安心したり、心がふわっと軽くなったりしますよね。それも立派なエネルギーのやりとりです。逆に、ピリピリしている人の近くにいると、なんとなく落ち着かないことも。そういう場の空気も、エネルギーの一部です。犬たちは、その見えないやりとりにとても敏感です。だからこそ、こちらが穏やかな心でそばにいれば、それだけで犬も安心します。レイキを使って、やさしく手を添える。ただそれだけで、犬の呼吸が深くなったり、目がとろんとしたり、体の緊張がほどけていく様子が見られます。

そして不思議なのは、その変化は犬だけでなく、人間にも及ぶということです。
動物にヒーリングをしていると、自分の心も整ってゆき
猫の時は、クリアに物事が見えて
犬の時は、あかるさ、やる気
焦りや不安がすっと消えて、シンプルになる感覚。
今ここを生きる動物と向き合うとき、私たちの中にある優しさや本来の感性が、呼び戻されるように思います。

「動物にヒーリングをしてあげる」──もちろん、それはひとつの側面です。でも、実は「動物に触れることで、人が癒されていく」。そんな相互のエネルギーの循環が、そこには確かにあります。
動物たちは、教えてくれます。言葉はいらない。特別な技術がなくても、ただ優しくそばにいることが、どれだけ大きな癒しになるかを。
エネルギーを通して、お互いを深く知ってゆく、在り方が自然と整ってゆく。関係、周りとのつながり、素朴で見た目にはなにもないけど、しあわせです。

これから、サロンでは人へのヒーリングとともに、動物たちにもエネルギーを届けていけたらと思っています。
まずはヒーリングの安全と法的に認められた環境をつくるため、資格の勉強をはじめるため、ぽちりと申し込みを済ませました。
暗記できるのか!?わたしの記憶力、がんばれ~

この小さな波紋が、じんわりと、周りへ広がっていくように願っています。

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