道具を使う

日曜日に実家に帰っていたとき、新聞のテレビ欄を観るとEテレの「古典への招待」で長唄があるというので、チャンネルを合わせました。
歌舞伎や狂言をしているのは見たことがあるのですが、長唄とは珍しい!
25歳からおよそ四半世紀、短歌をつづけてきた身としては、長唄にはひきつけられます。

これが想像以上によくて!
アバンギャルドでハードで、独特の間がたまりません。ジャパニーズロックです。
TVだと字幕がつくので、それもよかったです。
古語を話している人は身近にはいませんから、「~けり」ってそんなニュアンスで言うのかと、マニアの至福時間でした。

中でも魅せられたのは太鼓です。
力はバチの打点にしかなくて、叩く動作がみえないのにどこからか音が出ている。
繰り返しのリズムも、わずかな音の差異があり、引き込まれてゆくのは驚愕でした。
そして正座姿も芸の内。不動ゆえにごくたまに上げる腕の動きが生々しくて、日本人なのにカルチャーショック!です。

デバイスという道具を扱う上でも、大きな学びになります。
全身には力を入れなくてよい、体勢の取り方、楽そうに見える(多分ご本人も楽)こと、など。
演者の中にはご高齢の方も多くいらっしゃり、円熟した芸の中にある淡さってすごく魅力的で、高齢になってもできることってポイントとして大事な気がします。

楽といえば、長く勤めた会社の社長が「仕事は楽を考えると、効率がよくなる。」と言っていたのを思い出します。楽をしようと効率よく仕事をして、時間が余ったら休んでていいんだというので、休みたい!と動いていたら、ほんとによく学びよく働けていましたね。

・・・と、連想ゲーム的にあれやこれやを思ってたのですが、あのぶれの無さは
体幹!
ジムへ行くか、ジムへ行く前にまずはカーブスか?
古典もしたいし、一気に動いて転ばないように気をつけます。

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