【書籍紹介】『靈気と仁術 冨田流手あて療法』冨田魁二

師走とは思えない暖かさです。
実家の近くの公園へでかけたら、木々の葉が色づく中、梅が蕾を開いていました。
今も換気で網戸にしていて、考えられない陽気です。
寒暖の差が激しいので、寒い日は余計に動けなくなります。

最近、購入した本、DVD、ご紹介いただいたサプリメント、面白いもの続々で
お家にこもっての時間も楽しく過ごせています。
先日、東京で先輩の施術を受けて、その後に直傳霊気の講義へ出かけたのですが
ちょうど西武新宿線の駅から一時間ほど徒歩で南下すればいける中央線の駅だったので
ぶらり途中下車の旅めいて、歩いて移動しました。
中央線に近づいたところにあった古本屋、わたし好みのラインナップで
大当たりを二冊ゲットしました!

ひとつづつ紹介します。
まずは霊気の講習で話題にでて、アマゾンでポチリした『靈気と仁術 冨田流手あて療法』冨田魁二

内容(「BOOK」データベースより)

大正末、臼井式霊気療法を学び、戦前「手あて療法会」を主宰。後に「医学界より先に副腎の手あてによって驚異的治病の成績をあげた手当療法家富田魁二先生のあったことは療術家の誇とするところである」とまで評価されるほどその手あて療法は高い治癒率を誇った。昭和8年、富田が遺した幻の書を、ここに完全復刻。

内容(「MARC」データベースより)

大正末期、臼井式霊気療法の流れを汲んで創始された「富田流手あて療法」は、特に副腎の手あてに関して高い治癒率を誇った。その驚異の治療法について詳しく紹介。手あて療法会1933年刊の復刻版。


この本、プレミアムがついて高くて、一週間迷いましたが、今では資料がほとんどない
戦前の臼井霊気療法の様子がうかがえる聞き、ゲットしました。
買ってよかった!
後半は臨床ですが、前半は知り合いから伝え聞いた靈氣療法の講習を受け、役所勤めの傍ら、
親戚や知人のなかの病人の治療に乗り出していく様子が書かれていて、それがとても軽快。
夏目漱石の小説のような滑稽味のあるユーモアがあります。
手にしてぱっと開いた「俄か醫者」という章では、霊気治療の腕を試しに病人を探してゆき、驚くことに
つぎつぎと難病をなおしていってしまう。良くなったおばあさんがこれまた講習を受け、
どうだろうとみていると、これまた良くなってしまう。大真面目なコメディーです。

当時の社会情勢としては、国民皆保険がなく、病気するとお金を借りなくてはならない。
「お金が入ることばかり気にするが、出る方を考えなければ釣り合わない」とつぶやき、
講習代は当時高かったようですが、結果として医療費がなくなり、経済的にも本当によかったと喜んでいます。

この軽快さ、明るさ、驚き、気合、レイキの源流を見るようですし、また人の悩みはいつの時代も変わらないのだと知ります。
療法の本ですが小説としても読め、中には明治天皇の御製(和歌)もあります。
心をはぐくむこと、感性を磨くこと、こういうことも合わせてやっていくことを、教えてくれます。



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